ファンおよび温度管理
カメラは複雑な熱アルゴリズムで制御され、センサーとカメラが安全な温度で作動するように図られています。 各ファン制御モードがセンサー温度、センサーウォームアップ時間、ファン速度、およびファンのノイズに影響します。
ファンモードを選択する際は、それぞれのファンモードの動作をまず考慮し、その後に撮影に適したファンモードを選択します。
センサーの種類やファンモードに関係なく、撮影に利用したい温度でセンサーを補正することにより、最高の画質を得られます。
ファン制御モード
ファン制御モードを選択します
NOTE: 新しいファンの設定後、中心温度が安定するまで稼働させ、その後にセンサーを補正します。
NOTE: トップファンを使用する場合、カメラに電源投入してもすぐに始動しないことがあります。トップファンはカメラに補助冷却が必要なときに始動するからです。
NOTE: マニュアルモードと自動モードでは、センサー温度をしっかり管理することが求められます。これらのモードはファン速度制御にフォーカスしており、微妙なセンサー温度範囲は調整対象にしていません。 適切な温度補正のガイドとして、T/E ステータスを使用してください。
NOTE: 最高速度はターゲット速度としての目的しかありません。実際のファン速度は、長時間撮影や周辺高気温などの要因によりそれを超えている場合もあります。
Adaptive (Target Temperature)
Adaptive は、EPIC DRAGON と SCARLET DRAGON ではデフォルトモードです。
Target Temperature (目標温度) とボトムファン自己調節を選択し、選択した温度を維持してください。 デフォルトの目標温度は 65°C です。カメラが目標温度に到達し、周辺気温に変動がない場合は、Adaptive モードは一貫したファン速度とそれに応じたファンノイズの状況にします。
ターゲット温度を高くすると、センサー温度は高くなり、センサーのウォームアップ時間は長くなり、ファン速度は下がります。 ターゲット温度を低くすると、センサー温度は低くなり、センサーのウォームアップ時間は短くなり、ファン速度は上がります。
NOTE: 目標温度は、センサー温度を設定してその温度の補正マップを作成できるようにすることを目的としています。
NOTE: カメラに電源投入されると、前回電源を落とす前に設定されていた目標温度に関係なく、その目標温度が現在の補正マップの温度になります。 補正マップの設定は目標温度をオーバーライドします。 詳しくは センサー補正 を参照してください。
- EPIC DRAGON と SCARLET DRAGON: 目標温度の範囲は 55°C ~ 70°C です。大部分の環境条件においては、65°C の目標温度が最適です。
- EPIC MYSTERIUM-X と SCARLET MYSTERIUM-X: 目標温度の範囲は 45°C ~ 70°C です。50°C を超える目標温度にすると、自動モードに比べてはるかに抑えられたファンノイズになります。
Adaptive Preview Quiet Record
- Record mode: カメラは Quiet ファンモードを採用します。 詳しくは Quiet を参照してください。
- Standby mode: カメラは Adaptive ファンモードを採用します。 詳しくは Adaptive (Target Temperature) を参照してください。
Auto
Auto が EPIC MYSTERIUM-X と SCARLET MYSTERIUM-X のデフォルトモードになっています。
ボトムファンの最高撮影速度を選択すると、待機モードファン速度は自己調節され、全体的に十分に冷却されます。
デフォルトの最高撮影速度は 50% になっています。 最高撮影速度範囲は 25 ~ 100% です。 設定速度を下げると待機モードファン速度は上がり、上げると待機モードファン速度は下がります。
Quiet
ボトムファンは自己調節して、撮影・待機中のノイズレベルをできるだけ抑える一方、カメラの冷却作用は維持されます。 Quiet に設定することで、自動モードに比べ、センサー温度が高くなります。
Manual
撮影モード・待機モードのいずれに対してもボトムファンの速度を選択します。 ボトムファンは自己調節し、選択した速度を維持します。 デフォルトの最高撮影速度は 50%、デフォルトの最高プレビュー速度は 75% になっています。 最高撮影速度と最高プレビュー速度の範囲はいずれも 25 ~ 100% です。
Post Record Delay