Exposure Assist メニュー

このセクションの内容:

Exposure Assist メニューでは、Auto Exposure (AE) 機能の設定ができます。 AE 機能により、実際のシーンの明るさが変化しても画像の明るさが一定に維持されます。

RED AE 機能は従来の AE 機能と異なり、絞りまたは露出を調整することにより、センサーに検出される光量の制御のみ行います。 RED AE は ISO カーブ前の RAW データを分析し、センサーとユーザー選択の明るさが必ず一致するようにします。

Exposure Assist

Figure: Exposure Assist

Auto Exposure Mode

Exposure Assist モードは AE ツールの作動タイミングを決定します:

Off: AE ツールは作動しません。
Single Shot: AE ツールをトリガーするアクションとして以下のいずれかを割り当てます:
- AE: Start
- AE/AF: Start
Continuous in Preview: AE ツールがプレビューでのみ作動します。
Continuous in Preview/Record: AE ツールがプレビューと撮影で作動します。

NOTE: Stills モード、AE/AF: デフォルトでは Start は Record Half Press に割り当てられています。詳しくはデフォルトキー機能を参照してください。

露出の優先順位

Manual: 絞りとシャッターはすべて手動制御になります。 (デフォルト)
Auto: カメラが絞りとシャッターを設定して選択した露出に合わせます。
Av (Aperture Value): 絞りが設定されると、カメラがシャッターを設定して選択した露出に合わせます。
Tv (Time Value): シャッターが設定されると、カメラが絞りを設定して選択した露出に合わせます。

Exp Comp と EV Shift

Exp Comp (Exposure Compensation) スライダーと EV Shift 設定を利用して、画像の明るさを調整します。デフォルトのゼロ (0) では、平均の明るさが 18% グレーで作動するように設定されています。 AE 有効時は、選択した測定領域のターゲットと現在測定光量がそれぞれグレーラインおよびホワイトラインとして表示されます。

これらのアクションをユーザーキーに割り当てることもできます:

AE: Decrease EV Offset: EV Offset を 0.2 刻みで下げます。
AE: Increase EV Offset: EV Offset を 0.2 刻みで上げます。

Metering Mode

これによって、光量判定に使用されるセンサーの領域が決定されます:

Spot: 測光の重点をセンサーのおよそ中間 5% に設定します。
Center: 測光の重点をセンサーのおよそ中間 25% に設定します。
Average: センサーの画像領域全体を平均します。

Speed

Speed の設定により、光量変化へのアルゴリズムの適応迅速度が決定されます。

Slow: 設定が小刻みによる適応になります。この設定は小さくかつ段階的な調整時にお使いください。
Normal: 設定が中程度の刻みによる適応になります。
Fast: 設定が大きな刻みによる適応になります。

Selection

Selection の設定により、アルゴリズムが用いる数値が決定されます。これによりユーザーは、数値のリストを変更し、アルゴリズムが指定パラメータのみ選択するようにできます。 Free Value Selectionを用い、精度を向上させます。

たとえば、絞りリストが f/2.8 と f/5.6 を含むことができるように変更できます。 Free Value Selection 有効時は、アルゴリズムは f/2.8 ～ f/5.6 間の絞りパラメータのみ選択します。この設定により、焦点深度範囲が限定されます。

AE インジケーター

AE 機能がセンサーの明るさに一致することができる場合、オーバーレイは黄色に変わります。明るさの変動が 1/2 段を超えると、オーバーレイは赤に変わります。

AE 機能が有効になると、上ステータス段の絞りパラメータと露出パラメータの前に “AE” インジケーターが表示されます。ユーザー選択輝度と現時点測定輝度がそれぞれ、グレーラインとホワイトラインでグラフに表示されます。

AE リミット

All リミットには、利用できるメニューアイテムになったカスタム変更も含められ、AE 機能有効時に加味されます。たとえば、利用可能露出値リストを変更すると、その数値だけが加味されるようになります。