マスター/スレーブ操作
このセクションの内容: |
NOTE: マスターカメラは、メタデータ、およびスレーブカメラの基本的なパラメータを管理します。 スレーブカメラが要求する、その他のあらゆる設定変更については、記録開始前に済ませなければなりません。
このセクションでは、マスター/スレーブ構成の操作およびそれらのカメラで記録した映像の命名規則について説明します。 マスター/スレーブ構成は、ステレオ/3D 作成時の最も一般的な構成です。
カメラをマスター/スレーブ構成で操作しているとき、以下の操作が可能です:
- Power: マスターカメラの電源を切ることでスレーブカメラの電源を切ることができます。
- Record: マスターカメラの PWR/REC キーを押すと、マスター/スレーブ両方の記録を開始/停止します。
- Change settings: マスターカメラの設定を変更することで、スレーブカメラの設定を変更します。
マスター/スレーブ構成が機能するためには、以下のものについて、各カメラが同じものを使用しなければなりません:
- ファームウェアのバージョン
- プロジェクト タイムベース
- 録画フレームレート
- BRAIN
- Sensor
マスター/スレーブ操作のセットアップ
- 各カメラを Master/Slave Gig-E Cable を使用して接続します:
- 一方のカメラのGIG-Eポートともう一方のカメラのGIG-Eポートを接続します。
- マスターカメラでは次の手順に従ってください:
- Menu > Settings > Setup > Communication の順に選択します。
- カメラの名称 (例: CAM A、LEFT、MASTER 等) を Camera ID フィールドに入力します。
- Target を All に設定します。
Figure: マスター設定
- Menu > Settings > Setup > Communication の順に選択し、次に Ethernet タブを選択します。
- Camera to Camera チェックボックスを選択します。
- スレーブカメラでは次の手順に従ってください:
- Menu > Settings > Setup > Communication の順に選択します。
- カメラの名称 (例: CAM B、RIGHT、SLAVE 等) を Camera ID フィールドに入力します。
- Target を Noneに設定します。
Figure: スレーブ設定
- Menu > Settings > Setup > Communication の順に選択し、次に Ethernet タブを選択します。
- Camera to Camera チェックボックスを選択します。
ステータス段のLAN インジケーターは緑に点灯します。
NOTE: カメラはマスター/マスター構成でも設定可能です。 マスター/マスターを設定するには、Target を両方のカメラでAll に設定し、いずれのカメラも録画の開始/停止を変更、制御できるようにします。
必要なケーブル
790-0163: Master/Slave Gig-E Cable (4')
Reel Number、Camera ID、Camera Position を設定する
NOTE: Camera ID および Camera Position 設定はMenu > Settings > Project > Slate > Camera からも確認できます。
マスター/スレーブまたはステレオ/3D 制作用のメディアおよびスレート設定の準備については、次の手順に従ってください:
- マスターおよびスレーブの両方のカメラで Menu > Media > Device の順に選択し、Format Media... を選択します。
- マスターおよびスレーブの両方のカメラで、希望の Reel Number および Camera ID 設定を選択してください。 Reel Number および Camera ID 設定は同じものにすべきではありません。
- マスターカメラでは、Camera PositionをLeftに変更し、「左目」の役割を割り当てます。
Figure: マスター設定
- スレーブカメラでは、Camera PositionをRightに変更し、「右目」の役割を割り当てます。
- マスター、スレーブ両方で Format... を選択し、メディアをフォーマットし、Reel Number、Camera ID、Camera Position 設定も行います。
マルチカメラクリップ命名規則
このセクションでは、カメラがスレート設定に基づいてクリップ名を自動生成する際の命名規則について説明します。 カメラは Reel No、Camera ID、Camera Position 設定を使用してカスタムクリップ名を生成します。
たとえば、マスター/スレーブ構成でカメラを 2 台使用していて、メディアを両方のカメラでフォーマットし、次のような設定の場合は:
Camera |
Reel Number |
Camera ID |
Camera Position |
---|---|---|---|
Master |
1 |
S |
Left |
Slave |
1 |
S |
Right |
このマスター/スレーブ カメラ構成で記録した最初の映像は:
- Master: S001_L001_0503B6.R3D
- Slave: S001_R001_0503R7.R3D
NOTE: 「B6」と「R7」はカメラによって生成されるワイルドカード文字の例です。
NOTE: もし両方の Camera Position が Left の場合、2 つのクリップのファイル名は、カメラによって生成されるワイルドカード文字以外は同じになります。 たとえば:
- Master: A001_C001_0503B6.R3D
- Slave: A001_C001_0503R7.R3D
NOTE: Reel Number、Camera ID、Camera Position は、メディアをフォーマットする時に設定可能です。